#1反響 FFT(FFTについてはtutorial complex audioリンクに概要があります)を使いこなせることとノンリアルタイムコンテクストであればconvolution というメソッドを使用しリバーブ(反響)は簡単に作れます。リバーブをかけたい音=Aとインパルスリスポンス=B(インパルスリスポンスも音である故)の2つが必要になる。両方の音はスペクトラムにトランスフォームにされます。 2つのスペクトラムはお互いにモジュレートされる(各サンプル毎掛け各サンプル)。 そのマルティプライされた結果はインバースFFTの形でトランスフォームされる。 vaspでは以下のような形: 両方の音(A&B)A掛けBはB掛けAでも結果は同じ故、音は共に平等であるということは勿論承知の上である。実はこのプロセスは可換性があり2つ以上の音を結合出来るという可能性を秘めている。結果は原則として空間的なエフェクトに変換される。どのようなリバーブとして認識されるかは両方の音の性質(個性)によって決まる。 AとBの音、どちらがインパルスリスポンスか=Bか、判別出来るのかは以下の方法等によって分かる 1)多くの周波がより濃く出ているもの 2)フェードアウトの形にはなるがあまり長く(時間軸として)なっていないもの 3)高い周波の音量が時間軸で消えていくもの 勿論細かな操作や弄り回して音の環境を作っていくことは可能だがエクスペリメンタルな作品作りにとって最も価値のあることは空間を音の要素として組み込めるかということが重要である。 音楽のモティーフからインパルスリンポンスを導き出す基本的な方法は以下の例に見られる。 上記のスクリプトの概要 1、フリーズによって均質な濃さが生み出されている 2、ディケイはエンベロップで作ること 3、フィルターを使用して高い周波を徐々に縮小していく 上記のスクリプトの詳細: 1、について 最も均質かつより良いフリーズはスペクトラムの中で各サンプルのフェーズにランダムの値を当てて作ることが可能。これはphirandというファンクション(機能)にて出来る。 phirandは全ての周波は保持されていながら時間軸とのコネクションによる情報から切り離され存在しなくなり、フリースされる結果、その音に含まれる全ての周波を同時に鳴らすことが出来る。 (ステレオサウンドの場合、全ての周波のパノラマ情報も保持することが出来、その場合ファンクション名はxphirand) 2、shape.attdecは音にエンベロップをかけること。アタックは対数的であり、ディケイは指数的になる。このケースではアタックは1.5秒、ディケイは3.5秒。 3、lprunはコントロール可能なローパスフィルターであり幾つかの形式を備えている。 .fadeはこの要求(目的)の上では最もふさわしいモード(形式)になる。 フィルターのカットオフ周波は限定的な周波数よりスタートし、6秒間の間に40Hz迄下降する。 ***
例えば簡単なエンベロップの代わりに分析から得られたエンベロップを使用する等、全てのステップの可能性は操作する人によって無限の可能性に拡がる。 結合はシンプルなモジュレーションではなく他の方法に依存することも勿論可能になる。 最後に述べるが消して軽んずべきではないことは他のドメイン(この場合は時間軸か ら周波軸の方)にエンターするためにFFTは最も重要なトランスフォーメーションであるが決してこれが唯一の方法とは限らない。 ©︎ Günther Rabl 2010 |
Günther rabl
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